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花と心室

「お前はアホか」
「ボクもそんなつもりなかったんだってば。……てーかなんか、アホって馬鹿よりキツいよね。池井ったら関西弁こわーい」
「知ってる? お前も喋ろうと思えば超流暢ってこと」
「どんまい!  標準搭載されてないのさ!  きみの真似をしなければ問題ないのだ」
 絶好のお出かけ日和、とは思ったものの。これは想定外だった。
 人間じゃないから、耐えられるのだが。暑さを感じることはもちろんするし、発汗機能が少しバグを起こしているらしいので、見た感じだけは涼しげである。
 人間はなぜ、この暑い中で外に出ようとするのか、この暑い中で期間限定のかき氷を食べに行こう、なんて言い出すのか。暑さのなかでこそ涼しいものへの欲求が湧くというのか。ならば最初から冷えたクーラーの中で怠惰に身を委ねたらいいのではないか。と、どうしたって答えに辿り着けない問いと、ボクは戦っているのである。やっとメインディッシュだ、と食べたばかりのかき氷は、……ない臓器から既に蒸発した。
「ちょっと、どっか店寄る?」
「はー? さっきもカレー二杯食べたとこやん。こんなクソ暑いのに。店出るたびにリセット、みたいな機能ついてんの?」
「楽しいだもん、この界隈……、っとぉ?」
 何かが胸元にぶつかった。曲がり角から子どもが飛び出してきた。肩にかかるか、かからないかの長さの金髪。その髪は細いシルクのような質感だが、半分もその良さを発揮できていなかった。
 こちらを見上げるその顔には見覚えがあった。眼帯と、頬の傷を隠すようなガーゼ。少し西洋系の顔立ちをしたその目はなにかに怯えるようで、彼はしきりに通ってきた路地裏を振り返るが、そのうち、ボクらに助けて、と言うように手首を掴んだ。
「おわー、どうしたんだよ」
 なすがままに足を前後させる。アルバイト以外では超がつくほどの省エネ主義者の池井は、ほとんどすり減っていないスニーカーで地面を蹴り、やれやれとつっかけるだけのサンダルで走るボクについてくる。
「ねえ、右心、右心。どうしたの。そっちに行ったって街から外れるよ。見つかりやすいよ、ていうか誰から逃げてるの」
「ごめん、ミイお兄さん、ちが、ちがう、ちがうの……」
「息切れすごいじゃん。とまろ、一旦。うしろ、なにもいないし!  たぶん!」
 と少し声を張って言うと、機械みたいにぴたりと、彼は止まった。
「…………うん、そうする……」
 けど、彼はボクの手首を掴んでいたその手を、今度は耳元へやった。なんだろう、耳鳴り……?  ボクが首を傾げると、彼は、黙って、と言った。おそらく、こちらへの言葉ではない。彼は、人にそんな態度をとるような子ではない。口数は多くないし、からだに隠された傷からは考えられないほどに、礼儀はきちんとしている。だからこそ余計に家庭環境が読めない。まあ、それはここだけの話である。
『ミイ、大丈夫?  心拍数の計測値がおかしいけど。あ……、ミイは、心臓なかったっけ』
 肩がけにしているスマートフォンから声がする。うん、心臓ないよ、新手のギャグ? と突っ込みを入れかけたが、そうだ、とひとつ妙案が浮かぶ。
「右心。このスマホ握ってみてくれない? あっ、潔癖症とかだったら握らなくていいからね。そのときは第六感手に入れるかどうにかするから」
 ねえ、モコちゃん、ちょっと右心の心拍……というかなんというか都合いい感じにその辺を見てほしいんだけど。と頼むと、スマホの中の彼女はわかった、と答えた。
 おずおずと、細っこい手首から伸びる小さな手はボクのスマホを握る。AI版モコ先生は、少し待ってて、と難しい顔をする。世の中に公開していないだけで、うちの彼女には不思議な機能が搭載されているのだ。そしてすぐに、答えは出た。
『いる』
 すぐ後ろに、とモコちゃんが言う。カッターナイフを持ってる、目は殺気立ってて、ずっと右心の心臓を狙ってる。
 怪異ベースのAIには怪異が見えているらしい。
 モコちゃんの言葉に、右心は気まずそうにとつとつと言う。
「……ううん、本当は、今日だけじゃなくて、いつも、いるんだけど……」
 だけど今日は、酷い、から、たぶん何かある。
 このナイフじゃ僕は死なないけど。……さなか、うるさい……。巻き込んでごめん……。
 右心はぼそぼそと言葉を呟く。ボクらには汲み取れない言葉が多すぎた。
「で、今は?  大丈夫なの。さっきあんなに走って逃げてるみたいにしてたけど」
「……ミイお兄さんたちがいるから、たぶん、警戒してる。偶然ぶつかってよかった」
 ということは、ボクらが離れるわけにもいかないようだった。なにも予定がないからここに来たのだ。分はこちらにある。
 ずっと黙っていた池井が、金髪の彼に話しかけた。
「右心ちゃん、お腹すいてる?」
「……あんまり」
「うーん。なるほど。でもそこはな、すいてるって言うねん。わかった?」
 うわあ、とんでもない社交辞令を教え込もうとしているなコイツは。はてなマークを浮かべた右心が、とりあえず素直に首を縦に振ってみせた。
「……うん、わかった。ミイお兄さん」
「うら若き子に変なことを叩き込むなよ」
 池井は肩を竦めたかと思いきや、右心の小さくて骨っぽい肩にその腕を回した。右心は驚いて固まっているが、なんとなくそれは、視えないなにかから、背後を守っているようにも見えた。
「まあちょっと、話聞いてあげたほうがええんちゃう。なんか、右心、俺らに懐いてはくれてるし」
 ボクは賛同して、近場のカフェに三人と、一人とスマホの中の彼女とで向かうことになった。そういえば、ボクら全員に言えたことだが、単位が“人”であっていいのか、未だ謎である。
 
 店内は、外からはわからなかったが、かなり賑やかで、右心はがやがやとした人の声に、多少安堵しているようにも見えた。聞きたくないものを遮るのに、人の声は大事だ。
「右心。なに飲む?  というか、好きなもの頼んでいいよ。この隣のミイお兄さんが奢ってくれるからね!」
 とはいえ慣れていなさそうなカフェで、不安気な彼に声をかけると、横からじっとりとした目で睨まれたので、口角を片方だけ上げておいた。
 窓際の席に案内されたが。右心は窓の隣側ではなく、ひとつ開けて椅子に座っている。ときどき窓側を見ては、落ち着きのない反応を見せた。
 たぶん、そこにいるんだろうな。“さなか”って子が。本来なら、ボクと向かい合わせのはずだ。しかしボクには彼、もしくは彼女の姿はよく見えない。
 右心が、窓の方を無視して、見ているのか見ていないのかわからないメニュー表を握る手をほんの少し強めて、上目遣いで訊いてくる。
「そっ、その……。さなかの分も……頼んでいい?  本当に、今日はうるさくて、わがままで……」
 いいよ、と二つ返事をして、また睨まれたボクは、ところで、と訊ねた。
「さなかって、どう書くの?」
「…………左に、心」
 だと思う、と右心は答える。
「思うってのは、どゆこと?」
 彼は言葉を詰まらせた。正直、わからない、と言った表情だった。深く聞くものでもない、とそのとき、池井がいきなりぐわっとこちらに向き直った。
「え、お前、なんも聞こえへんの?」
 なにが? と返す前に、ボクの正面から言葉が飛んできた。
“おい、名前のことなんてどうだっていいから、さっさと頼めよ。俺はこのアップルシナモンパンケーキの十段重ねな。頼まなかったら刺すから”
「うわなにおまえ!」
 思わず叫んでしまって口元を抑える。周りのお客さんがちらちらとこちらを覗くようにしてくるが、恥ずかしい。いい歳した大人がこんな醜態を晒すとは。しかし、ボクがボクじゃなくてもこうなるだろう。いいな、池井は。なにがあってもほとんど冷静でいられて。
「……左心。食べられないでしょ、頼んでも。どうせ」
 右心が心底呆れたような顔をしているが、なるほど、ということはお供え物スタイルなのか。右心はちょっとドリンクを置くくらいのつもりだったのだろうが、こうなるともはやある種のテロだ。
“お前らが食べて吐いてくれたら俺はそれでいいんだよ”
「……はあ」
 右心はため息をついている。深い藍色の、深海にも近いようなツインテールの、少年……少女……? ぼんやりと浮かぶ幽霊のような彼は、右心が空けた窓際の椅子で、横柄な態度をとっている。
「てかなんで急に姿が見えるようになったんだろ」
“お前ら人間じゃないみたいだし、隠れててもいつかバレるからな。ああ、そうだ。言っとくけど、俺の注文はノーカンにしろよ。お前らはお前らで頼んでフードファイトしろ。パンケーキ三段以上な。残すのは厳禁。俺の分も食え”
 わかった、とボクはバターキャラメルパンケーキの五段を、食べるより飲む派の池井はげんなりしながら定番のクラシックパンケーキを三段。右心はというと。
「……カイエンペッパーパンケーキの、三段で……」
 と店員に告げる。テーブルに三人しかいないのに、ありえない量とありえないチョイスにまだ新人であろうポニーテールの眩しい店員が注文を聞き返すが、ボクら以外に見えていない左心に唆されるまま、ボクらはそれで間違いないと答えた。ちなみに、十段で五人前らしい。
「てか、カイエンペッパーってホンマに言ってる?」
 池井の問いに応えたのは少年の声だった。
“右心は味覚が鈍いんだよ。味オンチってやつ。可哀想に”
 嘲るような、哀れむような。足を組みなおした左心は、正直、右心とは雰囲気がそぐわなかった。というよりも、対極的な存在のように見えた。とても、血が繋がっているとは思えない。
「ごめん、うるさい……よね」
「うん、うるさいね」
 間髪入れずに返すと、左心が身を乗り出して拳をボクに振り上げる真似をした。もうなにがあってもガキンチョには動じないからな、と少し目線を外して大人の余裕ってものを見せつけてみる。
 そういえば、さっきから右心が水を空にしては、池井がピッチャーで注いでいる。
「ところで右心さ、熱中症じゃないの?」
 ほんのり顔が赤く火照っている上に、目線がずっと泳いでいるのは、視点が合っていないのではなかろうか。さっきまでは緊張のせいかと思い込んでいたが。
「え、……どうだろう……」
 彼は首を傾げるが、それに対して左心が急にスイッチが入ったかのようにまくし立てた。
“おい、お前、まさか本当に熱に浮かされて死のうなんて思ってないだろうな”
 死ぬ……? そんな縁起の悪い言葉がどうして出てくるのだろうか。
 空気が読めるのか読めないのか、店員が超タッパのパンケーキたちや三人×四種類分の取り皿を運んできた。シナモンアップルパンケーキめが。お陰様で顔がよく見えない。右心の体調は無事だろうか。
「頭、グラグラしたりする?」
「……うーん、わからない、けど。少し……? でもさっきより、落ち着いた。ここは涼しいから」
 ホイップクリームの上にカイエンペッパーのふんだんにかかった真っ赤なパンケーキを、右心はつついた。辛さより、量に圧倒されているようだった。ボクは辛いの得意じゃないし、もし完食できなくても引き受けられる自信がない。
「激辛パンケーキ食べてまた暑くなってどうすんねん」
 池井が笑って、そのまま左心に疑問を投げかけた。
「てかなんで、右心のこと脅してたん」
 返事をしたのはナイフで切り分けた一口目を無表情で頬張った右心で、彼は、「いつものこと」と言った。口の端に付いた赤い粉は、少し不穏な雰囲気を演出する。
「でもさあ。今日は特段うるさいって言ってたじゃん。あれはなんなの」
 ドロドロに溶けたバターキャラメルにフォークを突き立てながらする話ではおおよそない。ただ、純粋に心配なのだ。一介の大人ではあるが、子どもを見捨てるなんてできるわけがないし。
「……わからない。左心、どうして」
 訊ねる右心に、左心は歯をむき出すようにしたが、同時に赤面をした。顔を赤らめる幽霊なんて、いるんだ。
“言うわけないだろ”
 そして、ボクの脳内では自己解釈が始まる。熱中症ぎみの右心と、それを追い詰めるカッターナイフを持った幽霊。右心の自傷癖のようにも見える傷の数。加えて、“熱に浮かされて死のうなんて思ってないだろうな?”という言葉。不服そうな態度。
「……なるほど、わかったかも」
 左心、きみは、端的に言うとツンデレってやつだよ。言葉にしたら可愛いけど、内情はそんなに簡単じゃない。
 きみは、右心のこと、自分の手で、
 今度はカチカチと、カッターナイフの刃先がボクを向いた。直接ボクにその刃が届くことはないし、届いたとしても僕のからだだとまず怪我をしないが、それでもその両目の凄みは異常なほどだった。
“それ以上言うな”
「…………ってことはだいたい合ってるね」
 残念なことに、誰からの反応もなかったので、仕方なく、どろどろのパンケーキを口に運ぶことにした。かっこよくキメるつもりが、一人で解決して一人で納得した人になってしまったじゃないか。
 まだ子どもの二人だ。結局、わかりやすいのだ。左心は必死に右心に悟られないようにボクに口封じをしてくるが、これでもボクは人を見て生きている生き物だから。ただ、右心が左心の真意に気がついていないのなら、それでいい。ボクがわざわざ出しゃばることでもない。
 なにかから逃げる右心を見捨てられないなんて言ったが、それが二人の日々であるなら、正直、ボクは否定したくはない。この決断には倫理的に問題があるかもしれないが、さっきモコちゃんは、握らせたスマホの中で、内緒で計測してくれていた。
 ──右心も、既に人間ではなかった。正しく言えば、人間に近しいなにかしら、だった。
 幽霊でもない。おそらく、さっきの推論の続きでは、輪廻を繰り返す、ただの不思議な少年である。まあこれが、推測への決め手だったのだが。
 本人が自身をそう理解しているかはわからないから、これ以上首を突っ込むのはよそう。自覚がないパターンだってありうるのだから。
 勘の良さそうな池井は、なにも言いはしなかった。気配りのできる店員が新たに置いてくれていたピッチャーの水をただ右心のコップに注ぐだけだった。
 しばらく、黙々と生暖かい生地を三人で食べるだけの時間が訪れる。
 右心の顔は悲愴そのものだった。目の前にいる幽霊のせいでも、唐辛子の辛さのせいでもない。その小さなからだにこの量は無理に決まってる。
 うさぎのように小さな咀嚼をして、生地が細っこい喉を通ったあとだ。
「……あのね、急に変な話をするけど」
 右心は切り出して、まだ真ん中に鎮座するアップルシナモンパンケーキの隙間からこちらを覗いた。
「僕は、ミイお兄さんたちに、少し憧れてる」
 思ってもみなかった言葉に、ボクは戸惑う。なんで? そう聞くと、右心は恥ずかしげにそっぽを向いた。
“けっ、どうせ俺への悪口だよ。はーあ。だからさ、俺はお前の弟だって言ってんじゃん”
「絶対に、違う」
 甘味テロ諸悪の根源は、苛立ったようにテーブルを人差し指で鳴らす。品のないこの音も、たぶんボクらにしか聞こえていない。
 似ているのか、似ていないのか、瞳は少し似ているのだろうか。ぼんやりと二人を眺めていたボクは、ふと類似点に気がついて、知らぬ間に声に出していたようだった。
「髪飾り、お揃いで可愛いね」
 二人は、おもむろに頭に手をやって、初めて意識した、そんな顔をしたあと、揃って反対側を向いて俯いた。きょうだい、その言葉が今だけは似合う。
 髪飾りは置いておいて、と、続ける。
「……ミイお兄さんたちは、二人で、ひとつの……心臓みたいで、羨ましいんだ」
 池井が水を吹き出しかけた。いやいやいやいや、右心の感性を蔑ろにするつもりないけど、それはちょっとちゃうで、とひと息で言った。
「ボクらは欠陥品だから。そんないいもんじゃないよ。二人でひとつってのは、確かにそうかもしれないけど」 
「ひとつが分離してるだけやで。そんな大層な存在じゃない。逆に、俺らは本物のきょうだいって、いいと思うけどなあ。俺らただの時系列で姉弟……? って言ってるだけやし」
 それに、なんというか、目の前の二人は……。
「きみたちは、お互いがお互いの、存在証明……的な存在? あっ、同じこと二回言ってる? わかんないわかんない。うーん、でも、そうじゃない? だからまあ、左心、きみの判断は賢明だよ。右心を助けてくれてありがとう」
“なに言ってんだよ。そんなことしてねーよ馬鹿が”
 馬鹿ってアホより優しさがあっていいよね、などとつまらない感想しか頭にはなかったが、大人からおかしなことを言われて不貞腐れた二人の少年のむすりとした顔は、やっぱり少しだけ似ているようにも見えた。
 
 伝票を二度見され、なぜか三人しかいないのに一万円弱の会計をした─ちなみに池井のポケットマネーである─ボクたちであったが、夕焼けが街を焼きそうなその時間に、別れを告げた。最後に、今日はどうしてここに来たのかと訊ねると、花を買いに、と言っていた。なんのための花なのかはわからないが、二人でいがみ合いながら選ぶのが彼らにとっての最適解だと思う。あんまり邪魔するものでもない。
 ちなみに、ボクらへ嫌がらせするつもりだった左心の算段は失敗に終わった。食べきったことが予想外で激昂気味にその姿を隠した。ちなみに、カイエンペッパーパンケーキは一段残ってしまったので、ボクと池井で大量の水を飲みながらなんとかした。
「うーん、大丈夫なんかな、右心」
 池井がぼやいた。
「今はもう、熱中症は大丈夫そうだったよ」
「ああ、いや……あの幽霊と一緒なん」
「……うーん。まあ、二人にとってのあたりまえの日常だから、ボクらにはどうしようもできないし、するつもりもないね」
「お前って意外と淡白よな」
「そうかな」
「まあ、たまにアホみたいにお節介やけど」
「きみこそ」
 
 
 
─ねえ。お花。これでいいかな。
─どれでもいいだろ。花はなんでも綺麗だ。
─家にあるのが枯れたから、左心が買いに行こうって言ったのに。てきとうだね。
─お前へ手向けるだけだからな。お前の価値に釣り合うものでいいんだよ。お前が決めろ。
─だからそれ、手向けるって、なんなの? いつもいつも。
─朝起きたら花に囲まれて幸せだろ? ベッドが棺桶みたいだ。
─あれ、左心の仕業なの?
─ふん。知らない。
─じゃあ、左心が決めなよ。お花並べるの楽しいんでしょ?
─馬鹿か。お前への最後の贈り物なんだ。好きなものを選んだらいい。
─最後ってどういうこと?
─さあ。とりあえず、サプライズは失敗がつきものだし、俺は選びたくないね。
─……じゃあこれにする。
─お前ほんとセンスないな。
─左心の馬鹿。

出演:旧新右心・旧新左心・今井ミイ・池井ミイ・AIモコちゃん​

​※当作品は自己解釈で書かれた非公式作品です。『Heartsの棺』公式設定ではありません。

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